セレモニーや忘年会、接待をする時に知っておかなくてはならないものの一つに席次のマナーがあります。
席次とは、状況に応じた座席の位置や立ち位置の並びのことで、席次には目上の方や年長者への敬意、あるいは、来客に対するおもてなしの意味が込められており、とても重んじられています。
取引先や、上司と食事をする際に「あれ?どこに座っていただくのが正解?」と自身が迷わないことも、もちろんですが、的確に接待先や上司を案内できるようになると、ポイントアップに繋がります。
円卓のパーティー会場はどこが、上席?
一般的なステージのある円卓のパーティーでは、テーブルと席の位置にそれぞれ席次のルールが適応されています。
まずは、テーブルの位置関係から、どのテーブルが上席に座ってもらうのかお分かりでしょうか。
正解は、前列の真ん中が最上の上席、続いてステージに向かって左側が上席、そして、出入口に近い席が末席になります。
テーブルの順位はB→A→C→E→F→D→Gが正解です。
次に、テーブル内の席の順位です。
上席はどうしても、ステージが見難くなってしまいますが、基本的には、ステージに一番近い位置が上席になりますので、①→⑨→②→⑧→③→⑦→④→⑤が正解です。
和室の接待と宴席の違い
では、和室の場合はどうでしょうか?
和室では床の間の前が上座となりますが、お客様の接待と社内など同じグループの宴席とでは、座り方が変わってきます。
接待などの場合は、お客様は同じ会社ごとに並んで座ります。中央が最上の上席、次が入り口から遠い席、その次が入り口に近い席になります。
⑦と⑧は狭く、料理からも遠いため入口に近いほうが⑧となります。
同じグループでの宴席で長いテーブルを囲む場合は、右の図のように、床の間の前が最上の上席。
①の正面の席が②となります。
上座の位置は部屋の形状、入り口の位置、テーブルの形状などによって変わってきます。また、日本庭園を見るために作られた和室では、景色を見ることができる側が上座となります
幹事は、全体が見渡せる席に
ここまでくれば、幹事はどこに座ったらよいかわかりますよね?
基本的には、幹事はもてなす側なので、出入口付近に座り、ホールのスタッフや仲居さんの視点でいることが大切です。出入口付近であれば、料理がいきわたっているか、体調が悪そうな人などが確認しやすく、注文をする際もホールスタッフや仲居さんとの連携もしやすいです。
実際、少し規模の大きなパーティーでは、幹事は座る暇が無いことが多いです。皆さんが満足して、お会計が終わるまでは気を抜かずにいましょう。